女性の間で何かと話題の「腸活」。便秘に悩んでいる女性、あるいは美容・健康に対する意識が高い女性が始めるものという印象があるかもしれません。しかし腸活は、食生活や生活習慣が乱れがちな男性にも是非やっていただきたいのです。
腸内環境を改善し、身も心も元気になろう
腸の中には多くの細菌が存在しており、腸の活動を支える「善玉菌」、有害物質を作り出す「悪玉菌」、数の多い方につく「日和見菌」の三種類に分類されています。それらの細菌がまるでお花畑(フローラ)のように腸内に存在していることから、その状態は「腸内フローラ」とも呼ばれています。
善玉菌の数が優勢なら問題はありませんが、加齢や食生活の乱れ、ストレス
などによって悪玉菌が増え、腸内フローラのバランスが崩れてしまうと便秘や下痢などお腹の不調が生じます。
それだけでなく、免疫力の低下や肥満、糖尿病や大腸がんなどさまざまな病気の原因となってしまうともいわれています。平日のランチはコンビニのお弁当や揚げ物、丼ものが多い男性の皆さん、注意が必要です。
悪玉菌が好みそうな脂っこいものや肉をよく食べる、ストレスをためこみがち、という人は、すぐにでも腸内環境を改善しましょう。
お肉の食べ過ぎは要注意!!
栄養素の不足だけでなく、ある特定の食材の食べ過ぎも、腸内環境には悪影響を及ぼしてしまいます。
その中の1つとして挙げられるのが、お肉の食べ過ぎです。腸内で増えてほしくない悪玉菌は、動物性タンパク質であるお肉が大好物なんです!
動物性タンパク質は、お肉だけでなくお魚にもあります。
しかしお魚はお肉と比べて、消化されやすい食材なので、消化の悪いお肉は腸内で悪玉菌のえさとなり、有害物質を放出してしまいます。
これからはお肉を食べる際には、野菜やキノコ類、海藻類をお肉の2倍量摂取することを心掛けましょう。サラダだけでは食べきれない場合は、スープなど加熱して量を減らして食べやすくしましょう。
お酒はほどほどなら問題ない
男性の方は毎日晩酌するというかたも多いのではないでしょうか。
ビールは発酵させて製造されているので腸内環境に悪影響を及ぼすことはありません。かといって飲みすぎるのは良くないので、1日に2杯程度にしておきましょう。ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒、ワインやシャンパン、お米を発酵してつくった日本酒も、飲みすぎなければ問題はありません。
おつまみはキムチ、チーズ、ぬか漬け、など腸に良い食材を意識して選んで食べるのもオススメです。
サプリメントもオススメ
どうしても外食が多く、食生活をガラッと変えるのは難しいという人は、ビフィズス菌や乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維などを配合したサプリメントを上手に活用しましょう。
普段から腸の調子が気になる人は、整腸剤で腸内環境を整えてみるのもいいかもしれません。最低でも2週間は、毎日続けてみてください。
腸活で、お腹の中から健康を維持し、元気よく働ける身体をつくりましょう。