便秘予防やダイエットだけではなく、免疫力アップにも良いとされる乳酸菌は、飲み物で手軽に摂取するのがおすすめです。特に手軽なのが乳酸菌飲料。しかし種類が多いので、どれを選べばいいか分からないのが困るという人も多いのではないでしょうか。味や成分、コスパなどいろいろな条件から、自分に合うものを探しましょう。
乳酸菌飲料で腸活のメリット
腸内環境を整えることは、健康的な生活への第一歩。便秘や下痢、軟便といった腸内トラブルを防ぐことはもちろん、肌荒れや花粉症を防いだり、免疫力をアップさせるなど、生活の質を高めるいろいろなことを得ることができます。腸内環境を整える上でキーとなるのが乳酸菌です。乳酸菌は腸内に住む菌のことで、腸内で糖を分解して乳酸を生成します。乳酸は腸内のpH値を下げて酸性に傾けることで、アンモニアなどを作り出す悪玉菌の繁殖を抑えてくれるのです。また、腸内のpH値が下がると、カルシウムや鉄の吸収が良くなったり、便通が促されると言ったことも生まれるので、より理想的な腸内環境に近付いていくのです。
腸内の乳酸菌を増やすには、直接乳酸菌が含まれる食べ物や飲み物を摂ります。更に継続的に食べる習慣を付けるとより期待を高めることができます。乳酸菌はヨーグルトやチーズ、漬物や納豆といった発酵食品に多く含まれていますが、こうした食べ物を毎日食べ続けるのはなかなか大変です。特に食生活が乱れがちな現代人、毎食栄養バランスが取れた食事を取るのも一苦労、という人も多いのではないでしょうか。そんなとき頼りになるのが乳酸菌飲料です。手軽にさっと飲めるだけではなく、乳酸菌摂取以外の健康を得ることができるのも大きなメリットとなっています。
どれを選んだらいい?
乳酸菌飲料はとにかく種類が豊富なので、どれを選べばいいか迷ってしまうものです。闇雲に全部見て回るのも大変なので、選ぶポイントを絞って探していくのがおすすめです。乳酸菌と一口に言っても、その種類は様々。現在380種類以上に分類されています。基本的にどの乳酸菌を選んでも腸内環境を整えるという目的は達成できるので、よほどこだわりがある場合を除けば乳酸菌の種類にまで注目する必要はないでしょう。
「生きた乳酸菌が腸まで届く」という謳い文句の商品が良くありますが、乳酸菌が生きていても死んでいても、期待はほとんど変わりません。そのため「腸内環境を整える」以外の謳い文句に着目して飲料を選んでいきましょう。特に女性にとって嬉しいのが、ダイエットのキーワードがプラスされているもの。脂肪の燃焼をサポートしてくれたり、カロリーや脂肪分ゼロといった乳酸菌飲料が多く発売されています。風邪を引きにくくしたい、花粉症の症状を抑えたいという人は、免疫力アップに注力した商品を選ぶのがおすすめです。
機能性の表示に注目して選ぶという方法もあります。「特定保健用食品」、いわゆる「トクホ」は特定のことが科学的根拠に基づいて国の評価を得ている食品。少々値段は高くなりますが、国の基準を満たしているという安心感が大きな魅力です。また、ビタミンやミネラルなど、特定の栄養成分が国の基準を満たしている場合に表示できる「栄養機能食品」という種類もあります。こちらは審査や許可を得ている訳ではないものの、日常生活で不足しがちな栄養素を一緒に取れるのがメリットです。
自分に合った摂取方法を考えよう
健康のために乳酸菌飲料を飲むのなら、毎日飲み続けることが大切になります。そこで気になってくるのが値段と買いやすさ。毎日続けやすい形を自分なりに考える必要があります。乳酸菌飲料はお店で直接購入するのが基本スタイルになりますが、少しでも安く買いたいという場合は通販などを利用して「箱買い」するのもおすすめです。忙しくて買いに行けない、どうやっても買い忘れるという人は宅配専用商品を選ぶのも良いでしょう。一度申し込めば自動的に自宅に届くので、毎日続けやすくなります。
毎日続けることを考えると、味も非常に重要になります。自分の好みに合わないものを毎日飲み続けるのは苦痛ですし、どうしても続けにくくなってしまいます。味もいろいろな種類があるので、いろいろ飲み比べて比較してみましょう。乳酸菌飲料はヨーグルトテイストのものが多いですが、ヨーグルトっぽい飲み物がどうしても苦手、という人はミネラルウォーターに近いテイストのものを選ぶと良いでしょう。量もポイントです。栄養ドリンクのようにさっと飲める100ミリリットルから、水分補給を兼ねた500ミリリットルなど、自分の生活に合ったものを探してみましょう。
美味しく手軽に続けよう
腸の中に住む最近達の生態系は腸内フローラと呼ばれ、そのバランスは生活習慣や食生活に大きく左右されます。腸内環境は人それぞれ。そのため、他の人によかった乳酸菌が、自分にはよくなかった、ということも良くあるのです。どの乳酸菌が自分に合うかは、飲んでみないと分かりません。2週間ほど続けてみて、体調変化を観察していきましょう。