美肌やダイエット、風邪予防に睡眠改善など様々なことが期待出来るとあって、腸活に取り組む人が増えてきています。腸活と聞くと、何か難しそうな事をしなければいけないイメージを持つかもしれませんが、普段取り入れる食べ物や飲み物から手軽に行えます。この記事では腸活に良い飲み物、または控えた方が良い飲み物について紹介します。
腸活に良いとされる飲み物
豆乳
豆乳には、ポリフェノールの一種であるイソフラボンが多く含まれています。イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンの働きを補い、ハリのある美肌へと導きます。さらにイソフラボンにはインスリンの過剰分泌を抑えることもあるため、高血圧や動脈硬化予防にも良いです。また豆乳が腸活に良いとされるのは、大豆オリゴ糖が豊富に含まれているためです。オリゴ糖は腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整え、腸が活発になる事で便秘解消にも繋がります。牛乳と比べて消化吸収が良く、カロリーが低い点も女性人気が高い理由で。
トマトジュース
トマトジュースと言えばリコピンが代表的な栄養素ですが、リコピンは非常に優れた抗酸化作用を持ち、継続摂取する事で善玉コレステロールが増え、血中の悪玉コレステロールを回収していくため動脈硬化予防に繋がります。また豊富な食物繊維が便通を促し、便秘解消も期待出来るため、腸活にも良いな飲み物です。生のトマトよりもトマトジュースの方がリコピンの吸収率が高いため、健康に良い飲み物と認識されていますが、塩分を摂り過ぎると高血圧の原因になるため、必ず無糖タイプを選ぶ事が大切です。
緑茶
緑茶は強い抗酸化作用があるカテキンが豊富な飲み物です。カテキンにはシミしわ予防・改善が期待でき、さらにストレスや紫外線、乱れた食生活によって過剰となった活性酵素を除去して、動脈硬化など様々な病気を予防します。また細菌や毒素の解毒を促す作用に加え、腸内の悪玉菌を減らして善玉菌を増やす作用もあるため、便秘予防に良いとされます。普段から愛飲している人も多く、気軽に腸活に取り入れられる飲み物です。
甘酒
近年人気が高まってきている甘酒は、米麹甘酒と酒粕甘酒の2種類に分かれます。酒粕甘酒は酒粕を日本酒で溶いたもの、米麹甘酒は米と麹を発酵させて作られたもので、ともに日本酒醸造でできる発酵食品です。いわゆる「飲む点滴」と呼ばれているのが米麹甘酒で、エルゴチオネインという強力な抗酸化作用を持つアミノ酸を含有しています。活性酵素によるダメージを抑えて、がんや動脈硬化の予防、さらに脳の神経へのダメージも防ぐため認知症予防が期待出来ます。一方の酒粕甘酒は酒粕自体に豊富なアミノ酸が含まれており、血流を改善させて体を温めます。また難消化性デンプンのレジスタントスターチの量が米麹より多く、ビフィズス菌を増殖させて腸内環境を整出ます。どちらのタイプも健康に良い事は間違いありませんが、腸活なら酒粕甘酒が良いです。
ココア
カカオポリフェノールが豊富なココアには、血圧を下げることがあります。また血管内では一酸化窒素の生成を促すため、血液もサラサラにします。その他、胃がんの原因となるピロリ菌を弱らせて除去する、正常細胞の損傷を防いでがんを予防する、免疫力をアップさせて風邪やインフルエンザなどから体を守るなどの事柄も期待でき、健康な体を維持するためにも有用な飲み物と言えます。また不溶性の食物繊維が含まれているため整腸作用を促し、腸内を正常な状態に整えていきます。美味しくて体にも良いとあって幅広い年代から愛されていますが、砂糖の含有量が高い調整ココアは糖分の摂り過ぎになるため、腸活する際はココアパウダー100%の純ココアを選ぶ事がポイントです。
腸活に避けたい飲み物
基本的に腸活は水分を積極的に摂取して便意を促す事が大事です。つまり水や白湯でも腸活は可能です。ただし飲み物であれば何でも良いという訳ではありません。気を付けたいのは知らず知らずの間に大量に糖分を摂取してしまうジュース類です。ジュースは喉の渇きを潤すために飲まれる事が多いですが、ジュースを飲んだ後は血糖値が上昇します。血糖値が上昇すると身体の中の水分を使って血液を薄くしようとするため、体内が水分不足になってさらに喉が渇きます。つまり糖分がたっぷり含まれているジュースでは、飲んでも喉の渇きが改善されないのです。必要以上に糖分を摂取すると糖化が進んで活性酸素が発生し、体が酸化します。またビタミンなミネラルも喪失し、腸内細菌も乱れます。腸活をする際は、野菜ジュースなり果物ジュースにしても糖分の含有量を気にかけつつ、なるべく糖分が含まれていない飲み物を選ぶ事が大切です。
根気よく続ける事が腸活成功のポイント
豆乳やトマトジュース、甘酒など腸活に最適な飲み物はたくさんあります。ただし、飲み始めてすぐに改善される訳ではありません。腸の中を正常な状態に戻すにはそれなりの時間を要するため、根気よく続ける事が大切です。また飲み物ばかりに気を付けるのではなく、バランスの良い食事や十分な睡眠など生活習慣を見直していく必要もあります。