“スーパーフード”きのこで菌活

「きのこ」と言っても種類は豊富にあります。きのこは野菜の一種だと思われがちですが、実は菌類に分類されます。きのこは菌そのものだけを食べられる唯一の食品なので、菌食材の王様と呼ばれています。身体に良い働きをする菌を積極的に食事から取り入れる「菌活」にもぴったりな食材なのです。今回はよく見かける種をピックアップして、より良いきのこの取り入れ方を知っていきましょう。

目次

きのこは低カロリーなのに栄養満点

きのこは、どの種類も100gで20kcal前後と、非常に低カロリーです。さらに食物繊維たっぷりで食べごたえがあるため、腸活にもダイエット中にもうれしい食材です。それだけではなく、きのこには栄養も豊富に含まれています。具体的には、どのようなメリットがあるのかまとめてみました。

「しいたけ」で老化防止

・生活習慣病の予防
しいたけに含まれる「エリタデニン」は、コレステロール値を下げる作用があり、動脈硬化の予防が期待できます。また、しいたけに含まれる「レンチオニン」と「グアニル酸」には、血小板が集まって塊になるのを抑える作用があり、血液をサラサラにしてくれます。
・脳の老化防止
しいたけに含まれる「グルタミン酸」は、脳の栄養素として欠かせない成分で、脳の老化防止にもなります。

「エリンギ」で便秘・むくみ解消

・ダイエット中にもオススメ
中性脂肪の吸収を抑える働きがあるので、ダイエットにも期待ができます。食事で摂取した中性脂肪は小腸で「リパーゼ」という酵素によって分解され、体内に吸収されますが、エリンギにはこのリパーゼの働きを弱める働きがあります。
・便秘・むくみ解消
エリンギはきのこの中でも食物繊維が豊富なので、便秘解消にも役立ちます。また、体内の不要な塩分を排出し、むくみを解消する役割を担う「カリウム」も豊富に含まれています。

「まいたけ」で免疫力アップ

・免疫力アップ
まいたけは、免疫の活性力を高め、ウイルスに対する抵抗力を高める「β-グルカン」の含有量が、きのこの中でもトップクラス。 インフルエンザ予防にも期待ができるといわれています。
・肌荒れを防ぐ
肌荒れを防ぐ「ビタミンB2」と「ナイアシン」、お肌の潤いを保つ「トレハロース」、シミやそばかすの原因となる「メラニン」の活性化を抑える「チロシナーゼ阻害物質」が含まれています。これらにより、美白作用や、ストレスが原因で起こる肌荒れを予防・改善する働きをしてくれます。

「えのき」でストレス軽減・疲労回復

・ストレス対策
えのきには、神経の高ぶりを抑制する神経伝達物質「GABA」が含まれているため、ストレスをやわらげてくれます。また、体をリラックスさせる働きにより、安眠を促進します。
・疲労回復
えのきは、きのこの中でも「ビタミンB1」が豊富です。そのため他のきのこよりも疲労回復に役立ちます。

上手に活用して食卓にキノコ料理を並べよう

腸活にもぴったりの食材、きのこを食べるとたくさんのメリットがあることがわかりましたね。くせがないので、炊き込みご飯、リゾット、スープ、グラタン、ピザ、炒め物、 煮物、和え物など どんな料理にも活用できるのがきのこの良さです。 生のものはすぐに鮮度が落ちるので、適当な大きさに切って冷凍するのも良いでしょう。冷凍したほうが旨味成分も、栄養もアップします。常に冷凍庫にストックしておけば、お料理にも簡単に加えることも出来るのでとても便利です。
また、きのこに含まれる水溶性の栄養分が溶け出て、うま味や風味が逃げてしまうため、水洗いはしないのがベスト。汚れがある場合は、キッチンペーパーで拭き取りましょう。
また、ゆでて調理をする際には、ゆで汁も調理に使うことで栄養を余すことなく摂取できます。きのこを上手に活用して日々の食生活をより豊かにしてみてください。
 





 

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